シーシャバーの開業に必要な許可とは?タバコの出張販売許可・深夜営業の届出について行政書士が解説

飲食店の営業方法のひとつとして近年人気を集めるのが「シーシャバー」と言われるお店です。SNSや街中でよく見かけるようになりました。

そこでこれからシーシャバーを始めたいと考えていらっしゃる方は、このような疑問がございませんか?

シーシャバーって、飲食店の許可だけで始められるの?

うちはお酒だけじゃなくて、スイーツも出す予定。それでも深夜営業の届出が要るの?

「タバコの販売免許が要る」って聞いたけど、あれって個人でも取れるもの…?

結論から言うと、シーシャバーに必要な許可は次のようになります。

シーシャバーに必要な許認可
飲食店の営業許可必須
タバコの販売許可必須(タバコの出張販売許可でOK)
深夜営業の届出お店のメニューと営業時間次第

シーシャとは「水パイプという喫煙具を使用する喫煙方法」であるため、たばこ葉を使用したものはタバコ販売に関する許可が必要です。

こちらの記事では、シーシャバーを開業する場合に必要な許認可について簡単にまとめ、タバコ販売許可の取得方法や深夜営業の手続きが必要になる基準などについて出来るだけ分かりやすく解説します!

目次

お店のスタイルで必要な許認可が変わります

これからシーシャバーの開店を計画しているなら、予定しているお店の営業スタイルはどんなパターンに当てはまりますでしょうか?

どんなシーシャバーするのか

①お酒がメインで深夜0時以降も営業

飲食店営業許可+タバコの販売許可+深夜営業の届出

②お酒も出すが深夜0時までに閉店

飲食店営業許可+タバコの販売許可(深夜営業の届出は不要)

③カフェメニュー中心で深夜0時以降も営業

飲食店営業許可+タバコの販売許可(主たるメニューが酒ではないため深夜営業の届出は不要)

ご覧のとおり、どのパターンにも共通して「飲食店営業許可+タバコの販売許可」が必要となります。逆に③のパターンでは「バー」で「深夜営業」をする予定なのに届出は不要になっています。この違いについて、後ほど詳しく解説いたします。

必要な許認可1「飲食店営業許可」

シーシャバーはスイーツやフード、ソフトドリンクやアルコールなど飲食を提供するお店なので、飲食店営業許可は必須の許認可になります。

飲食店営業許可を取得するまでの流れ

STEP
お店の設備を準備する(内装工事)

お店のメニューによって多少必要になる設備や備品がかわりますが、「2槽シンク」「手洗いはレバー式orセンサー式の水栓」「冷蔵庫の温度計」など、保健所の定める衛生基準をクリアする設備を準備します。

お店を工事して開業する場合、警察署に深夜営業の届出が必要なのであれば内装(設備・構造)の基準を満たしていることが必須となりますので、注意が必要です。

STEP
保健所へ営業許可の申請

店舗の所在地を管轄する保健所で飲食店営業の許可を申請します。

必要になる書類

営業許可申請書
・営業施設の構造及び設備を示す図面
・食品衛生責任者の資格を証する書類(調理師免許証等)
・水質検査成績書(井戸水等を使用する場合)
・ふぐ処理登録者証(ふぐの処理を行う場合)
・(申請者が法人の場合)登記事項証明書

STEP
実地調査

保健所の職員によって、お店の調査、検査を受けます。

STEP
営業許可

無事に検査をクリアしたら、営業の許可を受けてお店を始められます。

飲食店営業許可の取得方法

営業許可を受けるときの基準は大きく2つあります。

人的な基準

・店舗には「食品衛生責任者」となる人が必要になります。

・食品衛生責任者には調理師や製菓衛生師、管理栄養士など特別な資格を有する人はそのまま担うことができますが、たいていの場合は「食品衛生責任者養成講習会」を受講して資格をもらう方法が一般的です。講習会については各都道府県ごとで開催しています。

・なお、「食品衛生責任者」は1つの店舗ごとに1人必要となっており、1人が複数の店舗の責任者を担当することはできません

設備的な基準

・店舗の衛生環境について基準があります。

・大きく基準を記載すると「洗浄設備」「給水」「手洗い(調理場内にレバー式やセンサー式の水栓による手洗い)」「食品等の保管」「区画」「調理場の構造や清掃しやすい素材や排水」「便所、更衣場所、清掃用具」などが検査の対象です。

・自治体ごとの保健所が基準を公表しているので、詳しくはそちらをご確認ください。

必要な許認可2「タバコ販売許可」

まずは「シーシャ」がどのようなものかをおさらいしておきましょう。

シーシャとタバコ販売許可の関係

シーシャとは

「水パイプという喫煙具を使用する喫煙方法」で、火皿で燃えたたばこの煙を水にくぐらせてろ過された煙を喫煙するものです。煙が水を通ることで冷やされ、やわらかい味わいになるのが特徴です。

中近東で発明されたと言われる水たばこは、その後インド北部や中国、東南アジアの一部に伝わり、現在でもトルコや中近東のイスラム圏などでは市民がコーヒーハウスやチャイハネ(喫茶店)で水パイプをたしなむ光景が見られるようです。

詳しくはJTさんのシーシャについての解説ページを参照していただけると、シーシャの構造なども絵で紹介されております。↓
https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/variety/shisha/index.html

シーシャのような水タバコは刻んだタバコ葉に香料と糖蜜などを加えて半ペースト状にしたものと解説されています。この場合、水タバコは原材料にタバコ葉を使用しているためタバコに該当し、販売するには許可が必要となります。

つまりたばこの一種であるシーシャを提供(販売)するためには「タバコの小売販売業の許可」か「タバコの出張販売許可」のどちらかを取得する必要があります。 この2種類の違いは、大まかに以下のとおりです。

タバコ販売許可の種類

タバコの小売販売業許可】→

これは、いわゆる「たばこ屋さん」の営業許可です。たばこを小売販売するには財務大臣の許可が必要になります。たばこの販売許可を取得するにはいくつか条件がありまして「販売者として必要な条件」「販売する場所の条件」「販売量の条件」などの審査をクリアして取得します。

【タバコの出張販売許可】→易

これは、たばこ屋さんがその営業場所以外の場所でたばこを販売する場合の許可のことです。別の場所で販売するときにもその販売場所での許可を取得しなければなりません。ただし、タバコ小売販売許可を取得するより条件の難易度は下がります。

シーシャバーにおけるタバコの販売許可の取得方法

シーシャバーがシーシャを取り扱うためにタバコの小売販売業の許可を取得するのは、条件を満たすためにかなりハードルが高くなります。

そこで私の経験的には「たばこ屋さんから出張販売の許可をおすそ分けしていただく」というカタチで営業する方法が一般的かつ手軽でおすすめです。

STEP
タバコ屋さんを見つける

「タバコの小売販売業許可」を持つ販売店などを探し、お店にてシーシャの取り扱いさせてもらう事について契約をします。

STEP
タバコ屋さんが出張販売の許可を申請する

タバコに関する販売許可を管轄するのは財務省なのですが、JTが窓口となって対応してくれます。

STEP
たばこの販売場所について検査をうける

担当者がお店に来て、タバコの保管場所や販売方法などについて検査を行います。

STEP
販売許可

無事に検査をクリアしたら、販売の許可を受けてシーシャの取り扱いを始められます。

なお、当事務所ではたばこ屋さんをご紹介することも可能ですので、タバコの出張販売許可にご興味がある方はお気軽にご連絡ください。

「タバコの出張販売許可について相談したい」とご連絡くださいませ!

任意で必要になる許認可3「深夜における酒類提供飲食店営業の届出」

深夜における酒類提供飲食店営業の届出について

こちらは風営法に基づく許認可の一種なのですが、主に酒類を提供する飲食店が「深夜(午前0時から午前6時の間)の時間帯に営業する」場合は、「深夜における酒類提供飲食店営業の届出」という手続きが必要になります。

『深夜における酒類提供飲食店営業の届出等』(風営法第三十三条)

酒類提供飲食店営業を深夜において営もうとする者は、営業所ごとに、当該営業所の所在地を管轄する公安委員会に、次の事項を記載した届出書を提出しなければならない。

なお、「深夜における酒類提供飲食店営業の届出」という手続きについて詳しく知りたい方は、(大阪における内容が中心ですが)こちらの記事をご覧くださいませ。

必要書類について

必要になる書類

・深夜における酒類提供飲食店営業営業開始届出書
・営業の方法を記載した書類
・営業所の平面図・求積図・音響照明設備図
・賃貸借契約書のコピー(使用権原を証明するもの)
・住民票
・飲食店営業許可証のコピー
・メニュー表
・(法人の場合)定款・登記事項証明書・役員全員の住民票

なお、風営法に関する手続きは、営業場所を管轄する警察署にて行います。

深夜における酒類提供飲食店営業の届出をするときの注意点

深夜における酒類提供飲食店営業の届出をするとき、風営法にはお店の設備や構造について基準があります。大きな内装工事を行って開業を目指す場合や居抜き物件であっても風営法の基準を満たしているのか?非常に大事なターニングポイントになりますので、ここは最も注意が必要です。

内装・構造の基準

・客室が複数ある場合は1室あたり9.5㎡以上が必要
・客室の内部に見通しを妨げる設備(高さ1mを超えるもの)を設けないこと
・善良の風俗又は清浄な風俗環境を害するおそれのある写真、広告物、装飾その他の設備を設けないこと
・(営業所の外に直接通ずる出入口以外)客室に鍵を付けてはいけない
・店内照度は20ルクス超を維持する、騒音と振動も基準値以下であること

以下の2つの記事も参考にしてみてくださいませ。

深夜における酒類提供飲食店営業の届出が必要?不要?その基準とは

さて、同じように深夜営業をするのに「深夜における酒類提供飲食店営業の届出」が必要なパターンと不要なパターンがありました。この違いは何でしょうか?

主に「酒類」を提供するお店ならば、深夜における酒類提供飲食店営業の届出が必要

例:BAR、オーセンティックバー、(接待がない)スナック・ガールズバー・コンカフェなど

主に「主食」を提供するお店ならば、深夜における酒類提供飲食店営業の届出が不要

例:カフェ(喫茶い)、ファミレス、定食屋、ラーメン店・牛丼屋など(メニューに酒があったとしても食事することがメインだから)

つまり、お店の主たるメニューが「酒」か「食事」かによって、「深夜における酒類提供飲食店営業の届出」の必要性を判断しているのです。

シーシャバーの開業について、よくある質問FAQ

ノンアルコールのシーシャ屋なら、深夜営業しても届出は不要ですか?

深夜における酒類提供飲食店営業の届出は「主に酒類を提供する飲食店」が対象なので理屈的には不要です。ただし、将来的にお酒の取り扱いが増えて深夜営業する場合は、その時点で届出が必要になります。メニュー変更の予定があるなら、内装は最初から基準に合わせておくのがおすすめです。

20歳未満のお客様を入店させてもいいですか?

注意が必要です。20歳未満の喫煙は法律で禁止されており、営業者が20歳未満と知りながらたばこや喫煙器具を提供することにも罰則があります。また、受動喫煙対策(健康増進法)により、喫煙可能な区域には20歳未満の方は客・従業員を問わず立ち入れないルールになっています。

タバコ葉を使わないフレーバーだけなら、許可なしで営業できますか?

理屈のうえではタバコ販売許可が不要と言えますが、「本当にタバコ葉が不使用であることの証明」という問題が残ります。取り扱う商品が本当に全てノンタバコなのか、仕入れ先・商品構成を含めて慎重に判断すべきポイントなので、最終的には自己判断にお任せいたします。

BARを開くためには何か資格が必要ですか?

「調理師」や「バーテンダー検定」などの特別な資格がなくてもBARを始めることはできます。ただし、飲食店の営業許可を取得するにあたって「食品衛生責任者」の選任が必要です。

「調理師免許が必要」と思われている方もいらっしゃいますが、飲食店を始めるにあたって調理師免許は必須ではありません。食品衛生責任者の養成講習会を受講すれば、ほとんどの方が飲食店を始めることができます。なお、調理師免許をお持ちの方は講習を受けなくても食品衛生責任者になることができます。

BARにダーツ機を設置したいのですが?

従業員の目が届く場所に設置すれば問題ありません。

デジタルダーツやシミュレーションゴルフなどは、営業者による必要な措置が講じられている場合に限り、風営法の規制(10%ルール)の対象外となります。

カラオケを設置したいのですが?

大阪府下の飲食店等では、午後11時から翌朝6時までの時間帯にカラオケなどの音響機器は使用できません。

大阪府の条例によると「音響機器等」にはカラオケのほか、音響再生装置・楽器・拡声装置などが含まれます。ただし、以下の場合には規制の適用を受けないため使用することができます。

  • 音響機器等から発生する音が防音装置を講ずることにより飲食店等から外部に漏れない場合
  • 飲食店等が消防法第8条の2第1項に規定する地下街に立地する場合
  • 飲食店等の周囲50メートル以内の区域に人の居住の用に供されている建物および病院・診療所等特に静穏を必要とする施設が存在しない場合
場所を問わず、深夜の時間帯も営業できますか?

BARを深夜営業される場合、住居系の用途地域など営業ができない場所もあります。

まとめ

最後に覚えておいてほしいこと

・シーシャバーの開業に必要な許認可は「飲食店営業許可+タバコの販売許可」

・風営法に基づく深夜営業の届出は「お店の営業時間(深夜0時から朝6時)に営業しない」か「お店のメニューは食事がメイン」であれば不要。「深夜営業」と「酒がメイン」であれば必要になります。

・タバコの販売(取り扱い)には「タバコの小売販売業の許可」か「タバコの出張販売許可」のどちらかが必要

・一般的には「タバコの出張販売許可」を取得するほうが基準などが低くて手軽、タバコ屋さんから「のれん分け」のようにタバコの取り扱いをさせてもらう

最後に重要な考え方なのですが、お店のメニュー次第で営業に関する許認可の基準や方向性が大きく変わってきます。シーシャバーを始めたいやこれからシーシャを取り扱いたい方は、その是非をちゃんと判断しなければなりません。許認可について詳しくは行政書士にご相談くださいませ!

シーシャバーに必要な許認可はSecond.行政書士事務所が手続きを代行します

当事務所は、シーシャバーの開業に必要な「タバコの出張販売許可(たばこ屋さんのご紹介を含む)」「飲食店営業許可」「深夜営業の届出」まで全てまとめてお任せいただけます。「自分のお店のスタイルだと、結局どの手続きが要るのか?」の疑問がありましたら当事務所までお気軽にご相談くださいませ。

【対応エリア】

大阪府全域、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県も含め近畿圏を中心に全国対応しております。

【お問い合わせ】

ここまで、お読みいただきありがとうございました。風営法について何か心配事がございましたら、何でも構いませんのでお気軽にご相談ください!








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    質問 1 / 10 0%
    Q1

    診断結果

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    よくある誤解について
    風俗営業1号許可が必要かどうかは、「隣に座るか」「お酌をするか」だけで決まるものではありません。重要なのは、スタッフが通常の飲食提供を超えて、お客様を歓楽的にもてなす(接待する)役割を担っているか、特定のお客様に対して継続的な会話やサービスを行うか、お店全体が歓楽的な雰囲気づくりを売りにする営業かどうかです。

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